相続

20代で「入棺体験」!?いま若者の間で「終活」がひそかなブームになっている理由

2026-08-20

終活は高齢者だけのものではありません。20代から死を考えることが大切です。 「死の個人化」が進み、家族に頼らず自分で準備する新しい形が生まれています。

こんにちは!西荻窪・吉祥寺の相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。

「死」について考えることは、決して不吉なことでも暗いことでもありません。むしろ、今の自分の人生をどう大切に生きるかを見つめ直す、とても温かいきっかけになります。最近では、西荻窪や吉祥寺の街を歩く若者たちのような、20代・30代の間でも自分らしい最期の準備を始める人が増えています。なぜ今、若者が「死」を自分事として捉え始めているのか、その背景にある新しい価値観を一緒にひも解いていきましょう。

若者が死後のメッセージを予約する理由

都内に住む27歳の女性が利用した「tayorie(タヨリエ)」というサービスが注目を集めています。これは、自分の死後に家族や友人へ送るメッセージをLINEで事前に作成しておく仕組みです。運営会社が定期的に届ける「生存確認」への返信が途絶え、死亡が確認されたとき、預けていた言葉が大切な人へと届けられます。

驚くべきことに、このサービスの利用者の半数は30代以下の若者です。運営代表者の直林実咲さんは、その理由を次のように語っています。

「若者は自分の将来に期待していない。だからこそ最後まで身近な人を大切にしようという思いが強い。それが利用の動機になっている」

将来への不透明さを感じているからこそ、今この瞬間にある縁を大切にし、感謝の気持ちを確実に伝えたい。そんな切実な思いが、若者たちを終活へと向かわせているのだと、ぶん吉は感じます。

「死の個人化」が進む背景にあるもの

かつての日本では、お葬式や死後の手続きは「家」という大きな枠組みの中で、親族や地域が担うのが当たり前でした。しかし、核家族化や少子化が進んだ現代では、その仕組みが崩れつつあります。旧来の家制度に頼るのではなく、「自分の死の始末は自分でつける」という考え方が、あらゆる世代で広がっています。これを専門家は「死の個人化」と呼んでいます。

ちゅいヨ! 専門家の視点で見ると、共同体の中で死に向き合うための知恵が失われてしまったことも大きな原因のようです。東京大学の島薗進名誉教授は「死に向き合い対処するための共同体の知恵が失われてしまった。新しい世代はかつてと異なる形で死を考えていかねばならない」と指摘しています。

また、東日本大震災や新型コロナウイルスの流行に加え、若年層の自殺者数が高止まりしている現状も、若者の死生観に深い影を落としています。多くの命が不条理に失われる光景を目の当たりにしたことで、健康であっても「人はある日突然、死んでしまう」という感覚が、彼らの中にトラウマのように刻まれているのです。

明るく死を語り合う新しい場所

一方で、死をタブー視せず、明るくオープンに語り合おうとする動きも活発です。東京・渋谷で開催された「Deathフェス」には、5000人を超える人々が来場しました。会場では棺(ひつぎ)の中に入って蓋を閉める「入棺体験」が行われ、若者たちが笑顔で参加する姿も見られました。

また、江東区の「終活スナックめめんともり」や、各地の「デスカフェ」といった、お酒やお茶を楽しみながら死について語り合う場も人気です。死について考えることは、決して後ろ向きなことではありません。それは「人生の最後の大仕事をどうまっとうするか」という自己決定のプロセスであり、今をより良く生きるための前向きな活動なのです。

よくある疑問(FAQ)

ぶん吉、最近よく聞かれる疑問について答えていくよ!

Q: 若いのに死ぬことを考えるのは不謹慎でしょうか?

A: いえ、そんなことはありません。今の日本には「死を避けたい」という気持ちと「積極的に向き合いたい」という気持ちが共存しています。自分自身の終わりを意識することは、生を充実させる大切なステップです。

Q: 家族と死について話すのは抵抗があるのですが、変でしょうか?

A: いいえ、それは普通のことです。最新の調査では、家族と死について話すことに抵抗を感じる人は43%にのぼり、5年前より4ポイントも増えています。死をタブー視する傾向は、特に若者の間で強まっているというデータもあるので、話しにくさを感じるのはあなただけではありません。

Q: 終活では具体的に何をすればいいのですか?

A: まずは「自分で決めること」から始めてみましょう。誰に何を託したいか、最後にどんなメッセージを伝えたいか、どんな場所で眠りたいか。メッセージの送信予約サービスを利用したり、自分が納得できる場所を探したりすることから、一歩ずつ進めていけば大丈夫ですよ。

これからの私たちに必要なこと

死というテーマは、誰にとっても避けて通れないものです。だからこそ、誰かに任せきりにするのではなく、自分自身で納得のいく形を考えておくことが、これからの時代には求められています。

共同体の知恵が失われた今、私たちは自分自身で「死」との新しい向き合い方を設計していかなければなりません。最期の瞬間、あなたは最後に誰に何を伝えたいですか? その問いに答えることは、あなたが今、誰を大切に想っているかを再確認することに繋がります。

皆さんが自分らしい選択をできるよう、ぶん吉も心から応援しています! ちゅいヨ!

専門家としての一言(司法書士・1級FPの視点)

自分の人生の締めくくりを自ら決める「自己決定」は、法的な手続きや資産整理の現場においても極めて重要です。かつての家制度が機能しなくなった現代では、遺言や死後事務委任契約といった具体的な備えが、後に残される方の負担を減らすだけでなく、ご自身の尊厳を守る盾となります。20代のうちから死生観を深めると同時に、法的な仕組みについても正しい知識を持ち、自分に合った準備を整えていくことをお勧めいたします。

「国債で相続税が安くなる?」話題の新ルール案をやさしく読み解く

2026-08-18

こんにちは!西荻窪・吉祥寺の相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。

住み心地の良い西荻窪や吉祥寺の街を散歩していると、穏やかにセカンドライフを楽しまれている高齢の方々をよく見かけます。そんな皆さんの間で最近注目されているのが、「国債を買うと相続税が安くなるかもしれない」というニュースです。

「国債」というのは、私たちが国にお金を貸して、利子をもらう仕組みのこと。これがもし相続税の節税に繋がるとなれば、ご家族への資産の残し方が大きく変わるかもしれません。今回は、この新しいルール案がなぜ議論されているのか、みんなにわかるようにやさしく解説します。

国債を相続するときの税金が安くなるかもしれないお話

いま、政府や政治家の間で「個人向け国債」のルールを見直そうという動きが活発になっています。片山さつき財務相も2024年7月の記者会見で、購入を促すための策について「やっぱりやっていく時じゃないか」と前向きな姿勢を示しました。

具体的には、与野党から「個人向け国債にかかる相続税を軽くしよう」という案が浮上しています。自民党の中西健治衆院議員は、世代を超えて国債を持ちやすくすることで、高齢者層にもっと買ってもらえるようにすべきだと考えています。

なぜそこまでして国債を買ってほしいのか。実は、日本の家計が持っている資産のうち、国債が占める割合は2024年3月時点でわずか1.7%にとどまっています。国としては、眠っている個人のお金を、もっと国債という形で活用してほしいという狙いがあるのですね。

相続の現場を見守る僕としては、家族の絆を次世代に繋ぐ新しい選択肢になるのか、とても気になるところだもちゅいヨ!

NISAに国債が入るかもしれない?

もう一つ、大きな話題になっているのが、国民民主党が提出した「NISA(少額投資非課税制度)に国債を組み入れる」という法案です。

現在のルールでは、国債をNISAで買うことはできません。NISAは主に株や投資信託が対象だからです。しかし、この案では、株などは値動きが怖くて手が出せないけれど、預貯金のままにしておくのはもったいない……と考えている高齢者の方々をターゲットにしています。

安全性の高い国債をNISAの仲間に加えることで、「貯蓄から投資へ」という国の大きな流れに、より多くの人を巻き込もうとしているのです。

「それはズルい!」という反対意見がある理由

この案には魅力がある一方で、「特定の金融商品だけを特別扱いするのは不公平だ」という厳しい意見もたくさん出ています。証券業界などからは、なぜ国債だけを優遇するのかという疑問の声が上がっています。

財務省の幹部からも、次のような慎重な意見が出ています。

「個人向け国債だけ相続税を優遇する理由が見つからない」

また、公平性の観点でも課題があります。そもそも相続税を払う必要があるのは、亡くなった人のうち約1割、いわゆる富裕層の方々に限られています。そのため、この制度が実現しても、恩恵を受けられるのは一部の資産家に偏ってしまうため、「お金持ち優遇の節税策」になりかねないという批判があるのです。

私たちの生活や銀行への影響

この動きには、銀行業界もハラハラしています。全国銀行協会の加藤会長は、もしみんなが預金を一斉に国債に移してしまったら、銀行にお金が残らなくなると心配しています。

銀行の預金が減ってしまうと、地域の企業に貸し出すための「成長資金」が足りなくなり、日本経済全体に悪影響が出る恐れがあるからです。

さらに、国としても無視できないのが「税収」の問題です。最近は物価や資産価格の上昇もあり、2025年度の相続税収は3.8兆円と過去最高を更新する見込みです。国債を優遇しすぎて、この貴重な税収が大幅に減ってしまうことを財務省は懸念しています。

背景には、これまで国債をたくさん買ってきた日本銀行が、その量を減らそうとしているという事情があります。日銀に代わる新しい「買い手」として、個人の皆さんに期待が集まっている一方で、副作用も大きいのが現状なのです。

よくある疑問(FAQ)

Q1  国債を買えば誰でも相続税が安くなるの?

A2 まだ検討段階ですが、もし決まったとしても、恩恵を受けるのはもともと相続税がかかるような資産を持っている人が対象になります。例えば、配偶者と子供2人の家庭なら、相続財産が4800万円を超えている場合などが目安です。

Q2  なぜ今、国はそこまでして国債を買ってほしいと思っているの?

A2 これまで日本銀行が国債を大量に買い支えてきましたが、現在はその買い入れ額を減らす方向に動いています。そのため、国債を安定して持ってくれる「新しい受け皿」として、個人マネーを呼び込みたいという切実な事情があるのです。

まとめとこれからの注目ポイント

今回の国債をめぐる議論は、年末の税制改正に向けてさらに本格化する見通しです。

これまでの相続税対策といえば、現金よりも税制面で有利な「不動産」を活用するのが定番でした。しかし、もし金融資産である国債に新しい優遇ルールができれば、資産運用のバランスをどう考えるか、戦略の立て直しが必要になるかもしれません。

大切なのは、制度が変わるかどうかを注視しつつ、「自分の家族にとって最適な財産の形は何か」を今のうちから話し合っておくことですね。

専門家としての一言(司法書士・1級FPの視点)

現在の税制において、金融資産は原則として時価で評価されるため、実勢価格より評価が低くなる傾向にある不動産と比較して相続税の負担が重くなる構造があります。今回の国債優遇案は、その格差を埋める議論の一環と言えます。

しかし、特定の金融商品のみを対象とすることは市場の歪みを招きかねません。大和総研の是枝俊悟主任研究員が指摘するように、特定の国債だけでなく、NISA口座内の資産全般に対する相続税優遇を検討するなど、より包括的で公平な制度設計が求められるでしょう。今後の議論の行方を慎重に見極める必要があります。

遠方のお墓で悩む必要はありません。プロに任せる「墓じまい代行」が心の重荷を軽くします。

2026-07-17

遠方のお墓も代行サービスを使えば、心の重荷をすっと軽くできますよ。 信頼できる業者選びと費用の目安を知って、後悔のない墓じまいをしましょう。

こんにちは!西荻窪・吉祥寺の相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。

最近、西荻窪や吉祥寺でも「遠方にあるお墓の管理が辛い」というご相談をよくお聞きします。高齢化や核家族化が進み、体力的に遠出が難しくなったり、次の世代に負担をかけたくないと考えたりするのは、とても自然なことです。決してあなた一人だけの悩みではありません。

実際、厚生労働省のデータを見ると、お墓を移動させる「改葬」の件数は、2014年度の約8万件から2024年度には約17万件へと、この10年で倍増しています。こうした背景から、自分たちの代わりに複雑な作業をすべて担ってくれる「墓じまい代行」という選択肢が、みんなにもわかるように広まっています。

複雑な手続きや交渉をすべて任せられる安心感

墓じまいには、石を撤去する以上の手間がかかります。代行サービスでは、墓石の解体・撤去はもちろん、お寺への丁寧な離檀(りだん)交渉、自治体への「改葬許可申請」という行政手続き、さらには遺骨の洗浄や移送まで、専門知識が必要な工程を一括で任せられます。

お墓の場所によっては、重機が入らないためにスタッフ3人がかりで2日間かけて手作業で更地にするような、大変な労力が必要なケースもあります。また、お寺から高額な離檀料を提示されるといったトラブルも起こり得ます。こうした時でも、専門家が第三者として入ることで、感情的な対立を防ぎ、法律面のアドバイスや必要に応じた弁護士の紹介を通じてスムーズな解決を後押ししてくれます。

費用は安くないが、それ以上の価値がある「心の整理」

墓じまいの代行費用は決して安価ではありませんが、それによって得られる安心感は格別です。例えば、八王子市に住む62歳の女性の事例では、地元で約300年も続いてきた名家のお墓を整理することを決断されました。

この方は10年以上もお墓参りができておらず、お寺には未払いの管理費が15万円ほど溜まっていました。親族の中で動けるのが自分だけという状況下で、代行サービスに約140万円を支払い、最終的には永代供養の契約料なども含めて総額250万円以上がかかりました。しかし、長年の罪悪感から解放された喜びは大きかったようです。

墓じまいの手間や移動の負担を考えると頼んでよかった。供養ができてホッとした

このように、金銭的なコストはかかっても、ご先祖様への責任をしっかりと果たし、未来への不安を解消できることは、何物にも代えがたい「心の整理」になります。

後悔しないための業者選びの視点

需要の高まりとともに、残念ながら業者とのトラブルも増えています。「最初の見積もりと実際の請求額が全然違う」といったことや、作業中の事故で他家のお墓を傷つけてしまい、修繕費を請求されるといったケースです。信頼できる業者を見極めるために、以下の3つのポイントを必ずチェックしましょう。

まずは、必ず複数社から見積もりを取り比較すること。次に、追加費用が発生する条件が明確に書かれているか確認すること。そして、必ず現地調査をした上で見積もりを出しているか、という点です。また、お寺によっては「指定の石材店でないと作業を認めない」というルールがある場合もあるため、事前の丁寧な確認が欠かせません。

よくある疑問(FAQ)

お寺との付き合いが長くても墓じまいはできますか?

はい、できます。長年お世話になったお寺への感謝を伝えつつ、今の家庭環境や状況を誠実に説明することが大切です。代行業者は、角が立たないような伝え方のコツを熟知しています。

遺骨が古い場合、そのまま移すのですか?

長年お墓の中にあった遺骨は、土などで汚れていることが多いため、専門の工程で「洗浄」を行います。きれいに洗って乾燥させた状態で、新しい供養先へ納骨するのが一般的です。

墓じまいをした後、遺骨はどうなることが多いですか?

お寺が永続的に供養してくれる「永代供養墓」や、自然の中で眠る「樹木葬」を選ばれる方が増えています。代行業者は、今のあなたの生活圏に近い新しい納骨先の提案も行ってくれます。

これからの供養の形

墓じまいは「ご先祖様を捨てること」ではありません。むしろ、管理ができずにお墓が荒れてしまうのを防ぎ、今の時代に合った最適な方法で大切にし続けるための、前向きで責任ある決断です。

形は変わっても、ご先祖様を敬う気持ちは変わりません。あなたにとって、一番理想的なお墓の守り方はどのような形でしょうか?

専門家としての一言(司法書士・1級FPの視点)

お墓の整理は、祭祀承継者の指定や費用負担の問題を含んでおり、実は非常に重要な相続対策の一つでもあります。放置してしまうと、次世代で誰が管理するのかといったトラブルの火種になりかねません。元気なうちに、ご家族でこれからの供養の形について話し合っておくことが、将来の円満な相続にも繋がります。お困りの際は、法務や資産管理の専門家へも早めにご相談ください。

預金の半分が首都圏に?ゆうちょ銀行4兆円減から見える「相続と日本の未来」

2026-07-16

地方の親から東京の子へ。相続によってお金が首都圏へ一極集中する流れが止まりません。

ゆうちょ銀行から4兆円が流出。ネット銀行や大手銀行へのシフトが鮮明になっています。

こんにちは!西荻窪・吉祥寺の相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。
司法書士や1級FPの知識を持つエキスパートとして、今日は日本のお金が今どこへ向かっているのか、その驚きの舞台裏を解説するちゅい。

都市部へ動き出した「お金の引っ越し」

みなさんは、地方で暮らすご両親や親戚の預金が、将来どこへ移動するか想像したことはありますか?実は今、日本中のお金が音を立てて東京とその周辺へ集まり始めています。

衝撃的な事実をお伝えします。2026年3月末(2025年度末)時点で、日本国内の銀行預金の約5割が、すでに首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に集中してしまいました。20年前、1都3県の預金シェアは約4割でしたが、ついに50.7%にまで達したのです。まさに、日本にあるお金の半分が「東京圏」に固まっているという、かつてない事態が起きています。

全国展開の「クジラ」ゆうちょ銀行が直面する試練

この大きな変化を象徴しているのが、ゆうちょ銀行の「ひとり負け」とも言える状況です。ゆうちょ銀行は、全国に2万3000を超える店舗網を持ち、離島やへき地の隅々まで網羅する「日本の貯金の守り神」のような存在でした。その圧倒的な規模から、金融界では「クジラ」とも例えられています。

しかし、その「クジラ」の貯金残高が、わずか1年間で4兆円も減少しました。これは中堅の地方銀行ひとつ分、あるいは大手ネット銀行であるソニー銀行の全預金額に匹敵するほどの巨額な流出です。かつて預金残高日本一を誇った郵便貯金ですが、2024年にはついに三菱UFJ銀行にその座を明け渡しました。

三菱UFJ、三井住友、みずほなどのメガバンクが、ここ3年で預金量を1割以上増やしているのと比べると、ゆうちょ銀行の苦境は際立っています。

ゆうちょ銀からの貯金の流出は買い手としての原資が細ることを意味する。

このように、ゆうちょ銀行の預金が減ることは、単なる一銀行の衰退以上に、日本の経済全体を揺るがす予兆を秘めているのです。

相続が引き金となる「預金の東京一極集中」

なぜ、これほどまでに首都圏にお金が集まるのでしょうか。その最大の要因は、実は「相続」にあります。

仕組みはとてもシンプルで、誰にでも起こりうることです。

  • 地方で暮らす親世代が亡くなる
  • 都市部で暮らす子供世代がその資産(預金)を相続する
  • 相続されたお金は、子供が普段使っている都市部の銀行やネット銀行へ移される

この「物理的なお金の移動」が、日本のあちこちで同時に発生しているのです。現在、人口が増えているのは東京都と沖縄県のみで、残りの45道府県では人口減少が続いています。人が都市部へ移動し、そこで相続が発生すれば、必然的にお金もその後を追って都市部へと流れていくわけだちゅいヨ!

地方からお金が消えることの深刻な副作用

預金が地方から流出することは、地方経済にとって非常に深刻な問題です。なぜなら、私たちが地域の銀行に預けたお金は、その地域の企業が新しいお店を出したり、工場を作ったりするための「応援資金」として貸し出されているからです。

この仕組みを「貸し出し余力」と呼びます。銀行にとって、預金は「貸し出すための材料」です。材料である預金が減れば、銀行は地元の企業にお金を貸したくても貸せなくなってしまいます。

  • 地方企業の資金繰りが苦しくなる
  • 地域で新しいビジネスが生まれにくくなる
  • 都市部と地方の経済格差がさらに拡大する

たとえ地方で暮らしていても、手続きが便利な東京のネット銀行にお金を移すと、巡り巡って地元の元気を奪うことにつながる。そんな意外な副作用が起きているのです。

よくある疑問

Q: ネット銀行にお金が集まるのはなぜ?

手続きの利便性が高く、若い世代に選ばれていることが一番の理由です。また、ネット銀行の多くは本店を東京などの首都圏に置いているため、利用者が全国にいても、統計上は「首都圏の預金」としてカウントされるという背景もあります。

Q: 私たちの生活にどんな影響がある?

ゆうちょ銀行は、集めた貯金を元手に「国債(国にお金を貸す仕組み)」を大量に買っています。具体的には、発行された国債1197兆円のうち、ゆうちょ銀行だけで40兆円も保有しており、これは他の国内銀行すべての合計額(約50兆円)に迫る規模です。預金が減ってゆうちょ銀行が国債を買えなくなると、国の財政運営や、将来の金利の動きに影響を与える可能性があります。

未来への問いかけ:資産と家族の対話を

預金の東京一極集中は、人口減少という大きな波の中で起きています。しかし、その数字の裏側には、必ず「家族の相続」という大切な節目があります。

自分が守ってきた資産をどこに預け、どう引き継いでいくのか。それは単なる個人の家計管理を超えて、日本の地方の未来をどう支えていくか、という問いにもつながっています。

これからの時代、ご自身やご実家の資産をどう管理し、誰に託すのか。ぜひこの機会に、ご家族で明るく、そして真剣に話し合ってみてはいかがでしょうか。

専門家としての一言

人口動態と預金の動きが連動している現代において、相続は社会全体のお金の流れを左右する巨大なイベントです。実務的な視点では、地方の銀行口座を都市部から解約・承継する手続きは、郵送対応や窓口への出頭など大きな事務的負担を伴うことが少なくありません。円滑な承継と家族の財産保護のためには、早期に資産状況を整理し、法務・税務の観点から適切な対策を講じることが重要です。

国が引き取った「いらない土地」が最大93%引きに!?誰もが土地を使いやすくする新ルール

2026-07-07

国が引き取った相続土地の評価額を最大93%下げる新方針を財務省が打ち出しました 放置される土地を減らして、民間による積極的な活用をスムーズに促すことが狙いです。

こんにちは!西荻窪・吉祥寺の相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。

財務省は、国が引き取ったものの使い道が決まっていない「相続土地」について、価格を大幅に下げる画期的な案を財政制度等審議会の分科会で示しました。

空から今の状況を眺めているぶん吉が解説すると、これまでは価格が高すぎてなかなか買い手が見つかりませんでしたが、これからはまず評価額を「3割」引き下げます。それでも買い手がつかない場合は、3ヶ月ごとに「1割」ずつ値下げを繰り返し、最終的には最大で「93%引き」という驚きの安さまで下げる仕組みを検討しているのです。

国がここまで大胆な値下げに踏み切るのは、所有者が誰かわからない土地が増えるのを防ぎたいという強い狙いがあるからです。価値が低いために放置されそうな土地を、安くしてでも民間の方々に活用してもらうことで、地域全体の課題を解決しようとしています。

これまでの販売実績は「ゼロ」だったという衝撃

実は、2023年に始まった「相続土地国庫帰属制度」で国が引き取った土地は、これまで一般のオークション形式(入札)では一度も売れたことがありませんでした。

ぶん吉のつぶらな瞳で見つめてみると、これまでは手続きが複雑だったことや、もともとの設定価格が実際の需要に見合っていなかったことが原因だと分析できます。せっかく国が管理を引き受けても、そのまま眠らせておくだけでは管理コストがかさむばかりですよね。

財務省の資料によると、「引き取った土地はこれまでも一般競争入札で購入を促してきたものの、売却実績はゼロだった」とのこと。これは大きな転換点になりそうですね。

実績ゼロというショッキングな現実を打破するために、今回の「最大93%引き」という思い切ったルール変更が必要だったのです。

買うときの手続きも「そのまま」でラクになる

今回の新ルールでは、価格だけでなく「買いやすさ」も大きく変わります。

特に注目したいのが「現状有姿売買(げんじょうありすがわい)」という仕組みの導入です。これは、土地を売る前に必要な「境界を確定させるための測量」や「地面の下に何かが埋まっていないかの調査」を省き、文字通り「今のままの状態」で売り買いすることを指します。

さらに、オークションのような入札だけでなく、希望者と個別に話し合って契約を決める「随意契約」もできるようになります。これによって、購入までにかかる時間や調査コストが大幅に減り、もっと手軽に土地を手に入れられるようになるのです(ちゅいヨ!)。

よくある疑問(FAQ)

質問1:どんな土地でも国は引き取ってくれるの?

回答:相続したものの価値が低く、将来的に放置されてしまう恐れがある「宅地」や「農用地」などが主な対象です。そういった土地を国が一旦引き取り、管理してくれる次の方へつなぐ役割を果たします。

質問2:なぜそんなに安くしてまで売りたいの?

回答:国が土地を持ち続けると、管理するための税金や手間といったコストがかかり続けるからです。ぶん吉が思うに、安く売って民間に活用してもらう方が、所有者不明の土地を防ぐことができ、国全体のメリットになるからですね。

質問3:誰でも買えるようになるの?

回答:はい、民間の積極的な購入を促すのが今回の狙いです。今後は個別交渉ができる随意契約なども取り入れられるため、これまでよりずっとスムーズに購入の検討ができるようになります。

まとめ:これからの土地との付き合い方

今回の新制度は、地方の土地活用や、相続した土地の扱いに困っている方々にとって大きな助け舟になるはずです。「負債」だと思われていた土地が、格安で手に入る「資源」へと変わることで、新しいビジネスや住まいとしての使い道が生まれるかもしれません。

もしあなたの身近に使い道のない土地があったら、この新制度で何ができると思いますか?羽を休めて、じっくり考えてみる価値がありそうです。

専門家としての一言(司法書士・1級FPの視点)

制度の効率化により土地の流動性が高まることは、所有者不明土地問題の解決に向けた大きな一歩であり歓迎すべきことです。ただし、「現状有姿売買」での購入は、境界の確定や地中のリスクを買い手が負うことを意味します。購入後の管理責任や隣地とのトラブルを避けるためにも、安さだけで判断せず、現地確認やリスク調査を慎重に行うことが重要です。

亡くなった後の「お金の凍結」を防ぐ!家族を救う遺言代用信託の知恵

2026-06-15

銀行口座は名義人が亡くなると凍結され、葬儀代もすぐには引き出せなくなります。

遺言代用信託なら、預けたお金が凍結されず、大切な家族へ速やかに現金を渡せます。

こんにちは!西荻窪・吉祥寺の相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。

みなさんは、家族が亡くなった直後に「銀行からお金が引き出せなくて困った」という切実な悩みを聞いたことはありませんか?実際に、神奈川県に住む70代後半の女性は、最愛の夫を亡くした際、想像もしなかった事態に直面しました。

生活費のすべてを夫名義の口座で管理していたのですが、銀行に死亡を伝えた瞬間、その口座は「凍結」されてしまったのです。女性自身の口座には数万円しか残っておらず、高額な葬儀代はクレジットカードで支払い、日々の生活費は香典を切り崩してしのぐという大変な思いをされました。

「お金の凍結」は、決して特別な家庭の話ではありません。誰の身にも起こりうる、とても身近なリスクなんだ。ぶん吉と一緒に、どうすれば家族を守れるか考えてみよう(ちゅい!)。

銀行口座が凍結される理由とリスク

なぜ、人が亡くなると銀行口座が凍結されてしまうのでしょうか。

銀行は、預金者の死亡を知ると即座に口座を凍結します。これには「勝手な引き出しによる相続人同士のトラブルに巻き込まれたくない」という銀行側の自己防衛の側面があるんだね。しかし、この「通常は相続の手続きが終了するまで口座は凍結される」というルールが、残された家族を「現金砂漠」に放り出す原因になってしまうんだ。

凍結を解除するには、亡くなった人の出生から死亡までの戸籍謄本や、相続人全員の印鑑証明書など、膨大な書類を揃える必要があります。不動産や有価証券も同様に凍結され、名義変更には長い時間がかかります。この「手続きの空白期間」こそが、葬儀代などの急ぎの支払いを抱える家族にとって、最大の試練になるんだ(ちゅい)。

遺言代用信託の仕組みとメリット

そんな家族のピンチを救う「お守り」のような仕組みが「遺言代用信託」だよ。

これは、元気なうちに銀行などの金融機関と契約し、預ける金額と、万が一の時に受け取る人、そして受け取り方法をあらかじめ決めておくものなんだ。なぜこれが凍結対策になるかというと、銀行に信託したお金は、預金とは別の「信託財産」として扱われ、凍結の対象から外れるからなんだね。

この便利さは数字にも表れているよ。信託協会のデータによると、累計受託件数は2024年度で約26万件に達し、ここ5年で4割強も増えているんだ。

受け取り方は、家族のニーズに合わせて以下の2つから選べるよ。

一時金方式(一括):葬儀代として200万円をすぐに渡す、といった設定
定時定額方式(分割):生活費として、毎月10万円ずつ定期的に渡す、といった設定

大切な家族が困らないよう、柔軟に準備できるのが魅力だね(ちゅい!)。

コストと安全性の魅力

遺言代用信託が選ばれている大きな理由は、その「お手軽さ」にあるんだ。

多くの金融機関では、契約時の手数料を無料にしているよ。管理費もかからないのが一般的。
なぜ無料にできるかというと、銀行が預かったお金を運用し、そこから得た利益を自社の報酬に充てる仕組みだからなんだね。

さらに、預けたお金の元本が保証されているのも安心ポイントだよ。弁護士の野俣智裕氏は、「財産が金銭中心で当面の資金確保が目的なら遺言代用信託が選択肢」と話しているんだ。現金で備えたい人にとって、これほど確実な方法はないかもしれないね。

自分の身を守るための活用法

実はこの信託、自分が亡くなった後のためだけじゃないんだ。生きている間に自分で受け取る設定にして、自分の身を守ることもできるよ。

例えば、1000万円を信託し、年金が支給されない月に合わせて隔月で10万円ずつ受け取るといった使い方ができるんだ。こうして資産をあらかじめ「小出し」にする仕組みを作っておけば、万が一、悪質商法や特殊詐欺に遭ってしまったとしても、一度にすべてのお金を失うリスクを抑えられるんだね。自分の未来も、しっかり守ってくれる頼もしい味方なんだ(ちゅい)。

他の相続対策との違い

他にも相続対策はあるけれど、遺言代用信託とは目的が違うから注意してね。ぶん吉がわかりやすく整理するよ!

・家族信託(民事信託)
家族に財産管理を任せる方法。不動産や株も対象にできる自由度の高さが魅力だけど、専門家への報酬として数十万円の初期費用がかかることが多いんだ。

要注意!遺言信託
名前は似ているけれど、中身は別物だよ。これは遺言書の作成や保管をサポートするサービスで、手続きが終わるまで資産は凍結されたままなんだ。葬儀代をすぐに用意したいなら、遺言代用信託の方が向いているよ。

・生命保険
死亡時に受取人がお金を受け取れるよ。「相続人1人当たり500万円の非課税枠という利点がある」と専門家は指摘してるよ。ただ、年齢や持病で入れなかったり、途中で解約すると元本割れしたりするリスクがあるから、シンプルに現金を残したいなら信託も併せて検討してね(ちゅい)。

よくある疑問(FAQ)

Q:誰を受取人にできますか?
A:一般的には、配偶者や子どもなどの法定相続人を指定することが多いよ。

Q:預けられる金額に上限はありますか?
A:大手金融機関では、3000万円を上限としているケースがほとんどなんだ。

Q:気をつけるべきポイントは?
A:特定の人だけに多くのお金を渡すと、他の家族から不満が出ることもあるんだ。弁護士先生は、法律で決められた最低限の取り分である「遺留分も含めて、遺産を分けるバランスを考慮することが大切」と助言しているよ。

未来へつなぐ一歩

遺言代用信託は、コストを抑えて「家族の安心」を予約できる、とても合理的な仕組みです。

今日からできる第一歩として、まずは「葬儀代や当面の生活費として、いくら現金があれば家族が安心か」を紙に書き出してみることから始めてみよう。それが、家族を救うための第一歩(初羽ばたき)になるはずだよ。

もしあなたの大切な家族が、明日から突然お金を引き出せなくなったら、どうしますか?

専門家としての一言(司法書士・1級FPの視点)

遺言代用信託は、複雑で時間がかかる相続実務において、「即時性」と「確実性」を両立させた極めて優れたツールです。特筆すべきは、特別な法的知識がなくても、金融機関の窓口で安価かつ簡便に手続きができる点にあります。多額の費用をかけて対策を講じる前に、まずはこの「現金凍結のリスク」を最小限にする手立てを検討してください。現代の相続における、もっとも実用的で心強い「お守り」の一つであると確信しています。

日本の農地の2割が「持ち主不明」?岐阜県が丸ごと消える規模の危機

2026-05-31

日本の農地の2割が持ち主不明・不在。農業の未来を阻む巨大な壁です。 放置すると次世代への引き継ぎができず、農地が荒れ果てるリスクがあります。

こんにちは!相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。 

上空から日本の田畑を眺めていると、一見きれいな緑色でも、実は「名義」という見えない鎖でがんじがらめになっている土地がたくさんあって、ボクの羽も震えちゃう。今日は、食卓の未来に関わる深刻なニュースを解説するよ!

岐阜県がまるまる1個分?広がる「持ち主不明」の衝撃

いま、日本全国で「持ち主が誰かわからない」、あるいは「持ち主が遠くにいて連絡がつかない」という農地がものすごい勢いで増えているんだ。農林水産省の調査によると、2025年3月末時点でこうした農地は全国で約106万ヘクタール。これは日本の全農地の実に2割に相当するんだよ。

この「106万ヘクタール」という広さ、ピンとくるかな?
なんと、岐阜県の面積が丸ごと1個分、あるいは東京都の面積の5個弱がすっぽり入ってしまうほどの衝撃的な規模なんだ。

ここで、混乱しやすい2つの言葉を整理しておくね。

  • 所有者不明農地: 登記名義人が亡くなったのに相続登記がされず、いま誰が持ち主なのか台帳で追えない土地。
  • 所有者不在農地: 持ち主はわかっているけれど、その人が農地のある市町村に住んでおらず、管理が届きにくい土地。

特に深刻なのが「所有者不在農地」で、2017年と比べると24%も増えているんだ。持ち主が遠くに住んで土地への関心が薄れることが、問題の火種になっているんだね。

使いたいのに借りられない?「名義」が止める地域の未来

農地を貸したり売ったりするには、大原則として「登記名義人」本人の同意が必要なんだ。でも、いざ「この土地を借りたい」という人が現れても、名義が2代、3代前の先祖のまま放置されていると、もう大変!

相続人がネズミ算式に増えて何十人にもなっていたら、全員からハンコをもらうのは至難の業だよね。こうなると、農地をまとめて効率化しようとする「農地集約」なんて夢のまた夢になっちゃうんだ(ちゅいヨ!)。

実際、鹿児島県では相続未登記(またはその恐れがある土地)が、全農地の4割近くに達しているんだって。現場からは悲鳴が上がっているよ。

「とりあえず放置」が招く深刻な事態

市町村の農業委員会に聞いた調査では、なんと約8割の自治体が「所有者と連絡がつかない」ことで地域計画が進まず困っているんだ。

こうした事態を重く見て、国は2024年4月から「相続登記の義務化」をスタートさせたんだ(制度設計は2023年度から進められていたよ)。「手続きが面倒だから」と放置してきたツケが、今まさに日本の農業の首を絞めているんだね。

現場の切実な声を引用するよ。

「優良な農地で借りたい人がいても、うまく手続きが進まず、利用できなくなることを危惧している。農地集約どころの話ではない」

放置された農地は、次の担い手へ引き継げず、最後はボロボロの「耕作放棄地」になってしまうリスクが非常に高いんだ。

国の対策とこれからの向き合い方

もちろん、国もただ見ているわけじゃないよ。2018年には「農地中間管理機構(農地バンク)」を通じて、持ち主が不明でも知事の判断などで最大40年間借りられる仕組みが作られたんだ。

でも、この制度で貸し出された農地は2025年3月末時点で300ヘクタール未満。事務手続きが重すぎて、なかなか現場で活用されていないのが実情なんだ。

東京大学の安藤光義教授は、「所有者を探すのには多大なコストがかかるため、不在農地が不明農地にならないよう、今のうちから所有者と連絡を取り続ける努力が重要だ」と鋭く指摘しているよ。ボクたち人間(と鳥!)のネットワークを維持することが、土地を守ることにつながるんだね。

よくある疑問(FAQ)

Q:持ち主が不明でも、誰かが耕していれば問題ないのでは?
A:今は家族が耕していても、名義が古いまま放置されているのは「時限爆弾」を抱えているようなもの。将来その人が引退したとき、次の人に貸すことも売ることも法的にできなくなり、耕作放棄地になる未来が目に見えているんだ(ちゅいヨ!)。

Q:なぜ相続したときに登記をしない人が多いの?
A:2024年4月まで義務ではなかったことが大きいね。あとは親族間の話し合いがまとまらなかったり、「農地なんて価値がないから」と手続きの負担を後回しにしたりするケースが多いんだ。

Q:自分の農地が「不在農地」にならないためにはどうすればいい?
A:実家を離れて暮らしていても、地元の農業委員会や親族としっかり連絡を取り合って、自分の土地の権利状況を常に把握しておくことが大切だよ。

まとめ:未来の食卓を守るために

農地はただの「個人の持ち物」じゃない。日本の食卓を支える大切な「土台」なんだ。その2割が名義の問題で動かせなくなっている現状は、ボクたちの食べ物にも関わる大問題。

「あなたの実家の土地の名義、最後に確認したのはいつかな?」

名義をきれいに整えることは、大切な故郷の風景と、日本の農業を次の世代へつなぐための、とっても立派な貢献なんだ。

専門家としての一言(司法書士・1級FPの視点)

農地の相続未登記は、放置するほど相続人が増加し、権利関係の修復に多額の費用と数年単位の時間を要することになります。2024年4月からの相続登記義務化により、正当な理由のない放置には過料が科される可能性も出てきました。
家族や地域に負の遺産を残さないよう、早急に登記状況を確認し、複雑なケースは速やかに専門家へ相談されることを推奨いたします。

非上場株の評価が変わる?相続税の「魔法」が消える前に知っておきたいこと

2026-05-16

国税庁が非上場株の評価ルールを見直し、過度な節税を封じます。 評価方法による4倍の格差を正すため、事業承継に大きな影響が出ます。

こんにちは!相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。

「うちの会社の株って、いったいどうやって値段が決まっているんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?実は今、その「値段の決め方」が大きな曲がり角を迎えているんです。

評価の方法によって「4倍」もの差がつく不思議

世の中に売り出されていない「非上場株」には、決まった値段(時価)がありません。そのため、相続のときには大きく分けて2つの計算方法で価値を決めます。

1つ目は「似ている会社と比べる方法(類似業種比準方式)」です。近所の似たような家の売り出し価格を参考にするようなイメージですね。 2つ目は「会社の貯金や持ち物で計算する方法(純資産価額方式)」です。こちらは、家を建てるのに使った木材や釘の代金を全部足して計算するようなイメージです。

2024年11月に公表された会計検査院の報告書によると、この2つの方法には驚くほどの差があることが分かりました。1つ目の「似ている会社と比べる方法」を使うと、2つ目の方法に比べて評価額が中央値で「4分の1」まで下がっていたのです。

特に1つ目の方法は、配当金や利益の額を操作することで、わざと株価を低く見せる「魔法」のような使い方ができてしまいます。

非上場株の評価額が実際の価値の10分の1になる例もある。3分の1や半分ぐらいはざらだ(国税OBの税理士)

このように、やり方次第で税金が不自然に安くなる実態が問題視されています。

なぜ今までのルールは見逃されてきたのか

このルールが作られたのは1964年のことです。その後、1980年代に入り創業者が引退する時期を迎えると、「スムーズな世代交代(事業承継)」を助けるために、あえて評価を低く抑えるような改正が繰り返されました。

1990年代以降、国も「これでは税金の負担が減りすぎる」と考えてルールを修正しようと試みましたが、結局大きな格差は残ったままでした。

もともとは「次世代に会社を繋ぎやすくしよう」という応援の気持ちで作られた仕組みでしたが、いつの間にかルールの隙間を突いた「税金逃れ」の道具として使われるようになってしまったのです。

伝家の宝刀「総則6項」の登場とルールの限界

あまりに極端な節税が行われたとき、国税当局には「それは不公平だ!」と判断して評価をやり直させる特別なルールがあります。これが「総則6項」、別名「伝家の宝刀」です。

この刀は、以前は「鞘(さや)に収まったまま」で、使われるのは年間0〜3件程度でした。しかし、最近は2023事務年度に6件と、抜かれる回数が増えています。

ところが、この刀を抜いても裁判で国が負けてしまうケースが出てきました。無理に刀を振り回す「一時的な応急処置」では限界があり、ルールそのものを書き換える「根本的な治療」が必要になったというわけです(ちゅいヨ!)。

これからの事業承継はどうなる?

これからルールが変わると、これまでのような極端な節税は難しくなり、相続税の負担が増える人が増えるでしょう。

非上場株の評価見直しが納税者に与える影響は、マンションの比にならないくらい大きい(国税関係者)

かつて話題になった「マンション節税」の規制よりも、今回のルール変更は社会にずっと大きな影響を与えると予想されています。

一方で、国は「事業承継税制」という、株の税金を猶予する別の仕組みも用意しています。しかし、今はまだ「条件が厳しすぎて使いにくい」という声が多いのが現状です。そのため、今後はこの仕組みをもっと使いやすくするなど、会社を守るための新しい工夫も検討されています。

よくある疑問(FAQ)

Q1: なぜ非上場株の値段は決まっていないの?
A1: 上場企業の株のように、誰でも自由に売り買いできる「市場」がないからです。そのため、国が便宜上のルール(物差し)を作って計算しているのですが、その物差しが実態とズレてしまっているのです。

Q2: 評価ルールが変わると、いつから税金が増えるの?
A2: 2024年11月に会計検査院が「ルールを正すべきだ」と報告したことで、国税庁が本格的な見直しに動き出しました。具体的な時期はこれからですが、そう遠くない将来に変わる可能性が高いです。

Q3: 自分の会社が対象になるか調べるにはどうすればいい?
A3: 会社の規模(売上や資産など)によって、どの評価方法を使うかが決まります。まずは専門家に「今のルールで計算するといくらになるか」を診断してもらうのが、一番の対策になります。

むすび

税金の仕組みは、時代に合わせて「より公平な形」へと姿を変えていきます。これまでの魔法のような節税策が使えなくなるのは大変なことですが、それは不公平をなくすための大切な一歩でもあります。

あなたは、自分の代が築いた価値を、次の世代にどう繋いでいきたいですか?(ちゅいヨ!)

専門家としての一言(司法書士・1級FPの視点)

非上場株式の評価見直しは、中小企業経営者にとって極めて重要な法改正となります。現行の評価方法と実態との乖離が是正されることは確実であり、今後は「評価の低さを利用した対策」から「納税猶予制度などを活用した正攻法の対策」への転換が求められます。制度が変わる前に現在の自社株評価を正確に把握し、中長期的な視点での事業承継計画を早期に立案することが不可欠です。

相続の面倒な手続きが激変!大手銀行と証券会社がタッグを組む驚きの新サービス

2026-05-09

銀行や証券の相続手続きが一度で済み、隠れた口座も一括で探せるようになります。

2028年から全国で開始予定で、書類の準備や何度も行う窓口訪問が不要になります。

こんにちは!相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。

身近な人が亡くなった後、悲しみに暮れる間もなく押し寄せてくるのが「相続手続き」の山ですね。亡くなった方の通帳を握りしめて、A銀行へ行き、次はB証券へ行き、また別の信託銀行へ……。そのたびに同じような書類を何枚も書き、重たい戸籍謄本の束を何度も提出する。そんな苦労をされている方を、私はたくさん見てきました。

でも、安心してください。そんな「当たり前」だった大変な手続きが、今まさに大きく変わろうとしています。

書類の提出が一度で完結する画期的な仕組み

これまでは、金融機関ごとにバラバラに書類を出し、それぞれの独自ルールに合わせる必要がありました。各社が独自の「はんこ規定」や専用フォーマットを持っていたことが、手続きを複雑にしていた原因です。しかし、新しい仕組みでは、たった1回の書類提出で複数の金融機関の手続きをまとめて進められるようになります。

今年の秋には、このサービスを運営するための新会社が設立される予定です。このプロジェクトには、SMBC日興証券、大和証券グループ本社、野村ホールディングス、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大手証券4社に加え、三井住友フィナンシャルグループ、三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行という、日本を代表する大手7社が参加を決めました。

銀行や証券など大手金融機関7社が、顧客の遺産相続手続きを一括で対応できるようにする

銀行や証券会社の垣根を越えて、これほど多くの大手が手を取り合うのは本当に画期的なことです。なお、このサービスで一括化されるのは「相続実行の手前の段階(書類の照合や確認)」までですが、それでも同じ書類を何セットも用意する手間がなくなる恩恵は計り知れません。

見つからなかった「隠れ口座」の照会

相続でよくあるお困りごとが、「亡くなった人が、ほかにどこの銀行に口座を持っていたかわからない」という問題です。遺品整理で古い通帳やカードを必死に探し回るのは、精神的にも肉体的にもこたえる作業ですよね(ちゅい)。

この新サービスを使えば、参加している金融機関であれば、1社の窓口に問い合わせるだけで、すべての口座の有無をまとめて確認できるようになります。家じゅうをひっくり返して「隠れ口座」を探す必要がなくなり、家族の負担が大きく軽くなることが期待されています。

スマホやパソコンで進むデジタル手続き

これからの相続手続きは、わざわざ銀行の窓口まで足を運ぶ必要がなくなるかもしれません。新サービスでは、スマートフォンやパソコンを使って、戸籍謄本や印鑑証明をウェブ上にアップロードするだけで手続きが進められるようになります。

「遠くに住んでいて亡くなった方の地元の銀行へ行けない」「仕事が忙しくて平日の昼間に窓口へ行けない」といった状況でも、自宅から手続きを完結できるようになります。これまでは慣れない手続きゆえに書類の不備も多かったのですが、デジタル化によって必須項目の入力漏れなどを自動でチェックできるようになるため、ミスが減り、よりスムーズに手続きが進むようになります。

金融機関側の変化と効率化がもたらすメリット

実は、手続きが大変なのは利用者だけではありません。銀行側も、手書きの古い戸籍を読み取って家系図を作り、誰が本当の相続人なのかを特定する作業に膨大な時間と熟練の技術を要していました。

特に人手不足が深刻な今、この作業が大きなボトルネックとなり、手続きの遅れを招いていました。新サービスでは、AIやOCRといった最新技術を活用して戸籍の読み取りを効率化します。

人件費や郵送費など金銭的コストを3割程度減らせる

コストが3割程度削減されれば、その分、私たち利用者へのサービス向上や、よりスピーディーな資産承継につながっていくはずです。

よくある疑問(FAQ)

新しいサービスについて、ぶん吉が気になるポイントにお答えします。

Q:いつから使えるの?
2027年の夏に一部の地域で試験的に導入され、2028年の秋から全国でサービスが始まる予定です。

Q:どこの銀行でも使えるの?
現在は大手7社とシステム開発のNTTデータなどが中心となっていますが、今後はさらに多くの金融機関に参加を呼びかける予定です。参加企業が増えるほど、より便利になりますね。

まとめと未来への問いかけ

今回は、相続手続きの未来を変える新しいサービスについてお伝えしました。 書類提出が1回で済み、隠れた口座も一括で見つかる。そして、デジタル化でどこからでもミスなく手続きができる。

手続きが楽になることで、書類と格闘する時間ではなく、大切な人との思い出をゆっくりと振り返る時間が増えるかもしれませんね(ちゅい)。

さて、こうした便利なサービスが始まる未来に向けて、今からできることは何でしょうか。例えば、自分が持っている口座のリストを整理しておくだけでも、将来のご家族への素敵な贈り物になるかもしれません。

専門家としての一言(司法書士・1級FPの視点)

金融機関ごとに異なっていた相続手続きの共通化とデジタル化は、資産の流動性を高める極めて重要な一歩です。これまで相続発生から数ヶ月間も資産が凍結される要因となっていた「バックオフィス業務の重複」が、今回の新会社(証券業務基盤監理会社の再委託先を目指す組織)による一元化によって解消されます。迅速な資産承継は、相続人の納税資金確保や生活の安定に直結するため、実務家としてもこの産業インフラの整備に大きな期待を寄せています。

「非上場株」の評価ルールが60年ぶりに激変?知らないと怖い相続税の行方

2026-05-06

非上場株の評価が60年ぶりに刷新。意図的な節税が今後難しくなります。 大企業ほど増税の恐れがあり、円滑な事業承継への影響が心配されています。

こんにちは!相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。

お父さんやおじいちゃんが経営している会社の株、実はいくらくらいの価値があるか知っていますか?「うちは上場していないから、株の値段なんて関係ないよ」と思っているなら、それはちょっと危ないかもしれません。今、国税庁は非上場株の評価ルールを根本から変えようとしています。これは日本のほとんどの会社に関係する、とても大きなニュースなのです。

60年ぶりの大改革が始まる理由

現在、亡くなった人から引き継いだ非上場株の価値を計算するときには「財産評価基本通達」というルールが使われています。実はこのルール、1964年に作られてから一度も根本的な見直しが行われてきませんでした。60年前のルールが今までずっと現役だったなんて、驚きですよね。

しかし最近では、資産を入れ替えたり、配当の金額を調整したり、さらには「決算期を変更」してタイミングをずらしたりといった手法を組み合わせ、評価額をわざと下げるケースが目立っています。

国税庁が重い腰を上げたのは、こうした意図的な節税を放置すると、まじめに税金を払っている人との間で不公平が生まれてしまうからです。みんなが納得できる「公平な課税」を実現するために、ついにメスが入ることになりました。

評価ルールを抜本的に見直せば、現行の評価ルールを定めた1964年以来初めてとなる

時価とルールの大きなズレ

上場している株なら、証券取引所での取引価格がそのまま「時価(今の価値)」になります。でも、非上場株は売り買いされる場所がないため、本当の価値がいくらなのか判断するのが非常に難しいのです。

そこでルールに従って計算するのですが、その計算結果と、実際の会社の価値との間に大きな「乖離(かいり)」、つまりズレが生じていることが問題になっています。

実際にあったケースでは、相続人がルール通りに計算して「約21億円」と申告した株がありました。ところが国税局は「実態と違いすぎる」と判断し、約40億円と再評価して追加の税金を課したのです。

ルールを守って計算したはずなのに、後から「その評価は不適当だ」と言われてしまうのは、納税者にとって予測ができず困ってしまいますよね。これは「総則6項」という、国がいわば「緊急ブレーキ」のように使う例外規定があるからなのですが、この運用の危うさも議論の的になっています。

私たちの暮らしや会社への影響

日本にある会社の数は約299万社ですが、そのうち上場しているのはたったの約4千社。つまり、日本の会社の99%は非上場企業なのです(ちゅいヨ!)。今回のルール変更は、街の小さなお店から地元の有力企業まで、あらゆる会社に関わってきます。

特に、会社が生み出す利益が大きかったり、会社の規模が大きかったりするほど、新しいルールでは評価額が上がり、結果として相続税が増えてしまう可能性があります。

ここで心配されるのが、会社を次の世代に引き継ぐ「事業承継」への影響です。税金の負担があまりに重くなりすぎると、後継者が会社を引き継ぐことを諦めてしまい、地域の雇用や経済を支える大切な会社がなくなってしまうかもしれません。

よくある疑問(FAQ)

Q.いつから新しいルールになるの?
A.国税庁は有識者による検討会を設置し、年内に議論を進める予定です。2027年度の税制改正での調整を目指して準備が進められています。

Q.なぜ大きな会社ほど税金が上がりそうなの?
A.2024年11月に公表された会計検査院の分析で、「計算方式の違いによって、会社の規模が大きいほど株の評価が実態より低く算出される傾向にある」と指摘されたためです。現在のルールでは規模が大きい会社ほど「割引率」の高い計算方法を選べる仕組みがあるため、そこが修正される見込みです。

Q.会社を継ぐための助け舟はないの?
A.贈与税や相続税の支払いを待ってもらえる「事業承継税制」という仕組みがあります。ただし、受け継いだ株を生涯持ち続けなければならないなど条件が厳しいため、評価ルールの見直しと一緒に、この制度をもっと使いやすく改善すべきだという声も専門家から上がっています。

むすび:公平さと未来のバランス

今回の見直しは、いわゆるルールの穴を突いた「ズル」をさせないためのものです。しかし、それによって一生懸命に地域を支えている会社の存続が危うくなってはいけません。

誰もが納得できる公平な仕組みと、大切な事業を未来へつないでいくための配慮。その両方のバランスが取れた、新しいルール作りが期待されています。

皆さんの周りの大切な会社が、これからもずっと続いていくためには、どんなルールが理想だと思いますか?

専門家としての一言

非上場株の評価は、専門家でも判断に迷うほど非常に複雑な分野です。2027年度の改正に向けて、今後どのような評価手法が採用されるのか、その動向を慎重に見守る必要があります。

経営者や後継者の方々にとっては、単に税金を安くするという対策だけではなく、法改正のリスクも踏まえながら、いかにして事業を次世代へ確実に繋いでいくかという「事業承継」の全体像を考えることがこれまで以上に重要になります。早いうちから信頼できる専門家に相談し、長期的な視点で準備を進めることをお勧めいたします。

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