
終活は高齢者だけのものではありません。20代から死を考えることが大切です。 「死の個人化」が進み、家族に頼らず自分で準備する新しい形が生まれています。
こんにちは!西荻窪・吉祥寺の相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。
「死」について考えることは、決して不吉なことでも暗いことでもありません。むしろ、今の自分の人生をどう大切に生きるかを見つめ直す、とても温かいきっかけになります。最近では、西荻窪や吉祥寺の街を歩く若者たちのような、20代・30代の間でも自分らしい最期の準備を始める人が増えています。なぜ今、若者が「死」を自分事として捉え始めているのか、その背景にある新しい価値観を一緒にひも解いていきましょう。

若者が死後のメッセージを予約する理由
都内に住む27歳の女性が利用した「tayorie(タヨリエ)」というサービスが注目を集めています。これは、自分の死後に家族や友人へ送るメッセージをLINEで事前に作成しておく仕組みです。運営会社が定期的に届ける「生存確認」への返信が途絶え、死亡が確認されたとき、預けていた言葉が大切な人へと届けられます。
驚くべきことに、このサービスの利用者の半数は30代以下の若者です。運営代表者の直林実咲さんは、その理由を次のように語っています。
「若者は自分の将来に期待していない。だからこそ最後まで身近な人を大切にしようという思いが強い。それが利用の動機になっている」
将来への不透明さを感じているからこそ、今この瞬間にある縁を大切にし、感謝の気持ちを確実に伝えたい。そんな切実な思いが、若者たちを終活へと向かわせているのだと、ぶん吉は感じます。
「死の個人化」が進む背景にあるもの
かつての日本では、お葬式や死後の手続きは「家」という大きな枠組みの中で、親族や地域が担うのが当たり前でした。しかし、核家族化や少子化が進んだ現代では、その仕組みが崩れつつあります。旧来の家制度に頼るのではなく、「自分の死の始末は自分でつける」という考え方が、あらゆる世代で広がっています。これを専門家は「死の個人化」と呼んでいます。
ちゅいヨ! 専門家の視点で見ると、共同体の中で死に向き合うための知恵が失われてしまったことも大きな原因のようです。東京大学の島薗進名誉教授は「死に向き合い対処するための共同体の知恵が失われてしまった。新しい世代はかつてと異なる形で死を考えていかねばならない」と指摘しています。
また、東日本大震災や新型コロナウイルスの流行に加え、若年層の自殺者数が高止まりしている現状も、若者の死生観に深い影を落としています。多くの命が不条理に失われる光景を目の当たりにしたことで、健康であっても「人はある日突然、死んでしまう」という感覚が、彼らの中にトラウマのように刻まれているのです。
明るく死を語り合う新しい場所
一方で、死をタブー視せず、明るくオープンに語り合おうとする動きも活発です。東京・渋谷で開催された「Deathフェス」には、5000人を超える人々が来場しました。会場では棺(ひつぎ)の中に入って蓋を閉める「入棺体験」が行われ、若者たちが笑顔で参加する姿も見られました。
また、江東区の「終活スナックめめんともり」や、各地の「デスカフェ」といった、お酒やお茶を楽しみながら死について語り合う場も人気です。死について考えることは、決して後ろ向きなことではありません。それは「人生の最後の大仕事をどうまっとうするか」という自己決定のプロセスであり、今をより良く生きるための前向きな活動なのです。
よくある疑問(FAQ)
ぶん吉、最近よく聞かれる疑問について答えていくよ!
Q: 若いのに死ぬことを考えるのは不謹慎でしょうか?
A: いえ、そんなことはありません。今の日本には「死を避けたい」という気持ちと「積極的に向き合いたい」という気持ちが共存しています。自分自身の終わりを意識することは、生を充実させる大切なステップです。
Q: 家族と死について話すのは抵抗があるのですが、変でしょうか?
A: いいえ、それは普通のことです。最新の調査では、家族と死について話すことに抵抗を感じる人は43%にのぼり、5年前より4ポイントも増えています。死をタブー視する傾向は、特に若者の間で強まっているというデータもあるので、話しにくさを感じるのはあなただけではありません。
Q: 終活では具体的に何をすればいいのですか?
A: まずは「自分で決めること」から始めてみましょう。誰に何を託したいか、最後にどんなメッセージを伝えたいか、どんな場所で眠りたいか。メッセージの送信予約サービスを利用したり、自分が納得できる場所を探したりすることから、一歩ずつ進めていけば大丈夫ですよ。
これからの私たちに必要なこと
死というテーマは、誰にとっても避けて通れないものです。だからこそ、誰かに任せきりにするのではなく、自分自身で納得のいく形を考えておくことが、これからの時代には求められています。
共同体の知恵が失われた今、私たちは自分自身で「死」との新しい向き合い方を設計していかなければなりません。最期の瞬間、あなたは最後に誰に何を伝えたいですか? その問いに答えることは、あなたが今、誰を大切に想っているかを再確認することに繋がります。
皆さんが自分らしい選択をできるよう、ぶん吉も心から応援しています! ちゅいヨ!
専門家としての一言(司法書士・1級FPの視点)
自分の人生の締めくくりを自ら決める「自己決定」は、法的な手続きや資産整理の現場においても極めて重要です。かつての家制度が機能しなくなった現代では、遺言や死後事務委任契約といった具体的な備えが、後に残される方の負担を減らすだけでなく、ご自身の尊厳を守る盾となります。20代のうちから死生観を深めると同時に、法的な仕組みについても正しい知識を持ち、自分に合った準備を整えていくことをお勧めいたします。

坂を負う人にまず寄り添い、大切な想いを明日の形へつなぐ司法書士(文鳥をこよなく愛しています)。
東京都西荻窪・吉祥寺エリアを中心に、司法書士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/民事信託士/上級相続診断士の4つの視点を持つ専門家として活動しています。
法務と資金計画の両面から、ご家族の「安心」と「納得」をワンストップでサポート。対面相談を大切にしつつ、オンラインで「東京の実家・不動産」に関する全国からのご相談にも対応しています。
相続・生前対策は、ご家族ごとの状況整理が解決への第一歩です。
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