
寄付額は過去最高ですが自治体の経費負担は深刻で、住民サービスを圧迫する歪みが出ています。 物価高や手数料の影響でルールが見直され、今後の「お得」の仕組みが大きく変わりました。
こんにちは!西荻窪・吉祥寺の相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。
ふるさと納税は、自分の好きな自治体を応援できる素晴らしい仕組みですが、最近はその中身に大きな変化が起きています。1.3兆円という巨額のお金が動く一方で、実は自治体が悲鳴を上げているという事実を知っていますか?制度がどう変わったのか、専門家の視点から分かりやすくお伝えしますね。

過去最高の寄付額とその裏側に潜むひずみ
最新の発表によると、2025年度のふるさと納税による寄付額は1兆3314億円に達し、6年連続で過去最高を更新しました。しかし、数字の伸びを詳しく見ると、手放しでは喜べない状況が見えてきます。
これまで5年連続で2桁の成長を続けてきた寄付額ですが、2025年度は前年度比4.6%増に留まり、伸び率が急減しました。その大きな要因の一つが、自治体が仲介サイトに支払う多額の手数料です。寄付を集めれば集めるほど、サイトへの支払いが膨らみ、本来住民のために使うべきお金が削られているのです。
手数料は1490億円と、仲介事業者経由の寄付額の11.5%を占め、前年度から改善はみられなかった。
このように寄付額の1割以上が「サイト利用料」として消えてしまっている現状は、制度の健全な運用を妨げる「ひずみ」となっているのだと、ぼくは分析しています。
物価高が返礼品に与えている影響
最近、お気に入りの返礼品を選ぼうとしたら「必要な寄付金額が上がっているな」と感じたことはありませんか?実はこれ、物価高が大きく関係しています。
肉や魚、加工品といった返礼品そのものの調達コストや配送費が上がっているため、自治体は寄付金額を引き上げざるを得なくなっています。2025年10月に実施された調査では、約半数の自治体が物価高を理由に値上げを実施したと回答しています。
1件あたりの平均寄付額が3.1%増の2万2328円に上がった背景には、自治体が「返礼品を維持するために、寄付額を上げざるを得ない」という苦労があることを、みんなで理解しておく必要がありそうです。物価高は文鳥のひえやあわにも影響しますが、自治体も大変なんだちゅい。
実は赤字になっている自治体があるという事実
信じられないかもしれませんが、「寄付をたくさん集めたのに、自治体の財布がマイナスになった」という衝撃的な報告があります。
会計検査院が発表した2024年度のデータでは、住民税の控除額(その街から出ていく税金)に加えて、返礼品の費用やサイト手数料などの経費を合計した結果、自治体全体で863億円もの歳入減になりました。
2025年度には、寄付額に占める経費の割合が47.9%と、前年度から1.5ポイントも上昇しました。せっかくの寄付も、半分近くが経費に消えてしまうのが今の構造です。FPの視点で見ると、こうした税収の流出入が激しくなると、自治体が事前に立てた予算計画と実際の決算が大きくズレてしまい、将来的に行政サービスの質が落ちてしまうリスクがあるんです。
これから始まる新しいルールと制度の見直し
こうした事態を重く見た国は、ふるさと納税を本来の姿である「自治体の財源確保」へと戻すために、ルールの厳格化を決定しました。
大きな変化として、2025年10月には仲介サイトによる独自のポイント付与が禁止されました。ポイントでお得さを競う過度なキャンペーンが寄付の伸びを抑える一因にもなりましたが、これは本来の趣旨に立ち返るための必要な措置だったといえます。
さらに、2029年には、返礼品を含む経費の割合を、これまでの「5割以下」から「4割以下」まで引き下げるという、さらに厳しいルールが導入される予定です。国はサイト事業者に対しても手数料の引き下げを求めており、8月末を期限に対応方針を出すよう迫るなど、制度の健全化に向けた動きが加速しています。
よくある疑問
Q:なぜ最近、同じ返礼品でも必要な寄付金額が上がっているの?
A:返礼品を作るための材料費や、運ぶための燃料代が上がっているからです。自治体が赤字にならないように、寄付の金額を調整しているのが主な理由です。
Q:仲介サイトのポイントがもらえなくなったって本当?
A:はい、本当です。2025年10月から仲介サイトが独自にポイントを出すことが禁止されました。これからは「ポイントの多さ」ではなく、自治体の活動そのもので選ぶ形に変わっています。
Q:ふるさと納税をすると、住んでいる街の税金はどうなるの?
A:あなたが住んでいる街に入るはずの税金が減ってしまいます。あまりに多くの人が外に寄付し、さらに経費がかさむと、みんなが通う学校の修理や、公園の掃除に使うお金が足りなくなるかもしれないんだよ。
まとめ:これからのふるさと納税との付き合い方
これまでのふるさと納税は、「どれだけ豪華な返礼品がもらえるか」「どれだけポイントがつくか」という、利用者にとってのメリットが強調されすぎていたかもしれません。
しかし、ルールが新しくなり、経費率の制限も厳しくなっていくこれからは、制度が本来の姿へと戻っていく過渡期だと言えます。単なるショッピング感覚で「お得さ」だけを追い求める時代は、終わりを迎えました。
最後に、ぼくから皆さんに一つ問いかけです。皆さんが選んだその寄付は、本当にその自治体の未来や、困っている誰かの助けに繋がっているでしょうか?みんなで一緒に考えていきたいちゅいね。
専門家としての一言
ふるさと納税制度は、地方創生の大きな柱として定着しましたが、その一方で仲介サイトへの依存や経費の膨張といった課題が浮き彫りになっています。今回のポイント付与禁止や経費率の引き下げといったルール改正は、制度を長期的に持続させるための健全化に向けた大きな一歩と言えます。
利用者の皆様におかれましては、表面的な還元率に惑わされることなく、寄付金の使途や自治体の取り組みを注視する視点を持つことが大切です。賢い利用とは、単に家計を助けることだけでなく、納得感のある納税の形を見出すことではないでしょうか。

坂を負う人にまず寄り添い、大切な想いを明日の形へつなぐ司法書士(文鳥をこよなく愛しています)。
東京都西荻窪・吉祥寺エリアを中心に、司法書士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/民事信託士/上級相続診断士の4つの視点を持つ専門家として活動しています。
法務と資金計画の両面から、ご家族の「安心」と「納得」をワンストップでサポート。対面相談を大切にしつつ、オンラインで「東京の実家・不動産」に関する全国からのご相談にも対応しています。
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