世界的な金利上昇が家計や銀行に与える影響と対策

世界中で金利が急上昇し、銀行の債券に巨額の損が出て、経済が不安定になっています。

物価高や企業の倒産、株価の下落への警戒が必要で、私たちの生活にも影響が出そうです。

こんにちは!相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。

最近、ニュースで「金利が上がった」という話をよく耳にしませんか?自分にはあまり関係ないことのように思えるかもしれませんが、実は私たちの貯金や、将来家族に引き継ぐ大切な資産の価値にまで関わるとっても重要なお話なんです。今、世界中の銀行や会社で何が起きているのか、一緒に確認していきましょう。

物価高と緊迫する世界情勢が金利を押し上げる

なぜ今、世界中で金利が上がっているのでしょうか。大きな理由は、私たちが生活で使うものの値段(物価)が上がり続けているからです。

特にイランとイスラエルの対立など、中東の情勢が不安定になっていることで、ガソリンやエネルギーの元となる原油の価格が上がっています。物価が上がりすぎると生活が苦しくなるため、各国の中央銀行は金利を上げて、世の中に出回るお金の勢いを抑えようとしています。

この動きは非常に激しく、イギリスやドイツでは約3年ぶり、日本でも18年ぶりという歴史的な幅で金利が上昇しました。日本政府がガソリン代の補助金を出すなど、物価対策のために国がお金を使っていることも、金利を押し上げる要因になっています。また、韓国では金利の急上昇を抑えるために、国が約5300億円もの規模で債券を買い戻すという異例の事態も起きています。

銀行が抱える巨額の含み損と資産への影響

金利が上がると、銀行が持っている「国債」などの債券の価値が下がってしまいます。これは、相続や資産運用を考える上でも知っておきたい仕組みです。

これを分かりやすく例えると、以前に買った「毎年100円もらえるチケット」を持っているとします。その後、世の中の金利が上がって「毎年200円もらえる新しいチケット」が発売されたら、古いチケットを欲しがる人は減ってしまいますよね。その結果、古いチケットの値段は下がってしまうのです。

この仕組みによって、日本の地方銀行が持っている債券の価値は、1年前と比べて2兆円も損(含み損)が増えたという試算もあります。銀行が損を抱えると、融資が厳しくなったり景気が悪くなったりする可能性があるため、注意が必要です。

アメリカの中小企業を襲う高い利息の負担

影響は銀行だけではありません。アメリカでは、一般的な銀行ではなく「ノンバンク」と呼ばれる金融機関からお金を借りている中小企業がピンチに陥っています。

こうしたノンバンクは、普通の銀行からはお金を借りにくい、少し経営が苦しい会社にも積極的にお金を貸しています。しかし、その利息は世の中の金利に合わせて上がっていく仕組みになっていることが多いのです。野村証券の伴豊さんは、次のように指摘しています。

倒産の増加などネガティブな影響が出てくると考えざるを得ない

利息の支払いが重くなり、倒産する会社が増えれば、それが巡り巡って日本の経済や私たちの仕事にも悪い影響を及ぼす恐れがあります。

株価を押し下げる併せ切りという仕組み

最近、株価が不安定になっている理由の一つに、銀行の「ある事情」があります。

先ほどお話しした通り、銀行は金利の上昇で債券に大きな損が出ています。一方で、銀行が昔から持っている株には、値上がりによる利益が出ています。そこで銀行は、自分の会社の財務を健全に見せるために、利益が出ている「株」と損が出ている「債券」をセットで売って、プラスマイナスをゼロにしようとすることがあります。これを「併せ切り」と呼びます。

この併せ切りのために株が大量に売られることが、株価を押し下げる原因になっています。実際に、日経平均株価が5万1000円を下回るほど下落する場面もあり、市場では警戒感が続いています。

お金にまつわる素朴な疑問(FAQ)

金利の上昇について、よくある疑問にお答えします。

  • 問い:金利が上がると、私たちの貯金は増えるの?
  • 答え:預けているお金につく利息は増えやすくなります。しかし、それ以上に物価が上がって生活費がかさんだり、輸入品の値段が上がったりすれば、家計全体としては苦しくなることもあります。
  • 問い:なぜ海外の金利が日本に影響するの?
  • 答え:今は世界中の経済がつながっているからです。アメリカなどの金利が高くなると、投資家は「日本より金利が高い国でお金を運用しよう」と考えます。これによって円安が進み、輸入するものの値段が上がって、日本の物価や金利にも影響が及ぶのです。

まとめ

これまでの「金利がずっとゼロに近かった世界」から、世界中で「金利がある世界」へと大きく変わろうとしています。

銀行の損が増えたり、企業の倒産が心配されたりと、不安なニュースも多いですが、まずは現状を正しく知ることが第一歩です。これからの変化に備えて、今のうちに自分の家の貯金計画や、住宅ローンの借り方を見直してみるのもいいかもしれません(ちゅいヨ)。

専門家としての一言

金利の変動は、日々の家計だけでなく、不動産や株式といった保有資産の評価額を大きく左右します。これは将来の資産形成や相続対策においても、税金の計算や遺産分割の計画に直結する非常に重要な変化です。金利が上昇する局面では、資産の構成を柔軟に見直し、リスクを分散させることが、家族の財産を守るための鍵となります。

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