
修繕は「中より外」が鉄則!放置は構造の腐朽を招き、将来の費用を増大させます。50年で修繕費は約1500万円。早期の資金計画と専門家による優先順位付けが必須。
こんにちは!相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。
最近、家の修理代が見積もりを取るたびに高くなっていて、驚いている方が増えています。「以前はこのくらいの金額で直せたはずなのに……」という戸惑いの声を、家計の相談を受ける現場でもよく耳にするようになりました。
今、私たちの住まいを取り巻く環境はかつてないほど厳しくなっており、ごく普通の住まいを維持することさえ難しくなりかねない時代が到来しています。この記事では、修繕費高騰の背景を整理し、限られた予算で大切な家を守り抜くための「戦略的な優先順位」について詳しく解説します。

修繕費25%アップの衝撃
総務省の「消費者物価指数」を確認すると、2020年と比較して外壁塗装、屋根修理、水道工事の費用水準は、軒並み24〜26%も上昇しています。
このコスト急増には、主に2つの構造的な理由があります。 1つ目は「人手不足」です。大工の人数は過去20年ほどで半減しており、現場は深刻な人手不足に陥っています。 2つ目は「資材・設備の値上がり」です。カタログが更新されるたびに、15〜20%値上がりする品目も珍しくありません。
実際に、東京都の築30年弱の木造住宅に住む50代の会社員の方は、外壁や屋根の塗装の見積もりが約260万円に達し、「15年ほど前の同じ工事に比べて約1.5倍になった」と実感を込めて語っています。
50年で1500万円という現実
標準的な戸建て住宅において、築50年までにかかる雨漏り対策や設備交換などの基礎的な修繕総額を試算すると、約1475万円に上ります。
ここで家計管理の上で注意すべきは、この費用が毎年均一に発生するわけではないという点です。築30年目に約900万円、築45年目に約230万円というように、特定の時期に数百万円単位のまとまった出費が集中する可能性が非常に高いのです。
特に、お子さんの教育費負担が増える時期と大規模修繕の時期が重なると、家計のキャッシュフローが行き詰まるリスクもあります。「いつ」「いくら」必要になるのかを専門家に確認し、逆算して準備しておくことが不可欠です。
「中より外」を最優先すべき理由
限られた予算をどこに投じるべきか。専門家は「基本は『中』より『外』だ」と強調します。キッチンや壁紙などの内装(中)よりも、屋根や外壁(外)の修繕を優先すべきだという意味です。
理由は極めて論理的です。外壁や屋根の劣化を放置して雨漏りが発生すれば、せっかく新しくしたばかりの内装も台無しになり、修繕のやり直しが発生してしまいます。さらに、外回りのコンディションは家の安全性に直結します。
「基本は『中』より『外』が先だ」
過去の地震においても、雨漏りなどによる腐朽(腐り)の有無が、住宅の被害度を大きく左右したという調査結果があります。建物の寿命を延ばし、家族の安全を守るためには、外側のメンテナンスが何よりも優先されるのです。
賢くコストを削る絞り込み術
全ての箇所を完璧にフルリフォームするのが難しい今、将来のライフスタイルに合わせて「優先度の高いものに絞り込む」という考え方が有効です。
ある家庭では、1階と2階のトイレを同時に修理する際、家族がメインで使う1階はフルリフォームしましたが、使用頻度が下がる予定の2階は最低限の部品交換にとどめました。その結果、当初の見積もり約70万円から20万円ほど費用を抑え、50万円ほどで収めることができました。
このように、家族構成の変化を見据えて「本当に必要な修繕」を見極めることが、コスト抑制の鍵となります。ただし、どこを削っても建物構造に支障がないかの判断は、自分だけで行わず、必ず専門家のアドバイスを受けるようにしてください。
よくある疑問(FAQ)
Q1:マンションなら修繕費の心配はないですよね?
回答:いいえ、マンションも修繕コストの上昇は同じです。首都圏ではこの4年で工事費が20%弱も上がったというデータもあり、積立金が不足するケースが続出しています。管理組合による積立金額の随時見直しが行われているか、しっかり確認が必要です。
Q2:お金が足りないときはどうすればいい?
回答:住宅金融支援機構などの融資を利用して、修繕費用を借りる方法もあります。しかし、借り入れを検討する前に、まずは専門家に建物を診断してもらい、修繕の緊急度と正確な費用相場を把握して、優先順位を整理することが先決です。
Q3:少しの雨漏りなら放置しても大丈夫?
回答:絶対にダメです!少しの漏水でも、放置すれば家の骨組みである柱や梁が腐ってしまいます。骨組みの交換が必要になれば、修理代は当初の数倍から、場合によっては10倍以上に膨れ上がってしまいます。早めの対処が、結果として最も安上がりな方法なのです。
おわりに
これまでは「家を建てる」ことに意識が向きがちでしたが、これからは「家をいかに戦略的に維持するか」が問われる時代です。修繕費の高騰という現実に目を向け、優先順位をつけた賢いメンテナンスを心がけましょう。
あなたの家は、10年後、20年後の修繕計画が立てられていますか?
大切な住まいを資産として守り、次世代につないでいくために、今できることから始めていきましょう。 ちゅいヨ!
専門家としての一言(司法書士・1級FPの視点)
適切な修繕計画を立てて建物のコンディションを維持することは、単に住み心地を良くするだけでなく、不動産としての資産価値を守ることにも直結します。将来、家を売却して住み替えをする際や、相続が発生したとき、適切にメンテナンスされた家は市場で適正な評価を受けやすくなり、次世代へのスムーズな資産継承を助けます。家計管理と資産運用の両面から、修繕費を「将来の価値を守るための投資」と捉えて、中長期的な計画を立てることをお勧めします。

坂を負う人にまず寄り添い、大切な想いを明日の形へつなぐ司法書士(文鳥をこよなく愛しています)。
東京都新宿区・中野区を中心に、司法書士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/民事信託士/上級相続診断士の4つの視点を持つ専門家として活動しています。
法務と資金計画の両面から、ご家族の「安心」と「納得」をワンストップでサポート。対面相談を大切にしつつ、オンラインで「東京の実家・不動産」に関する全国からのご相談にも対応しています。
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