認知症

東京都が認知症の入院をもっと身近に!2026年から始まる「安心の病床確保」とは?

2026-03-25

東京都は認知症患者が自宅の近くで入院できるよう、専用の病床を確保する仕組みを作ります。 2026年度から一部で導入し、都内全域で効率的に入院を受け入れられる体制を目指します。

こんにちは!相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。

もし、認知症を抱える大切なご家族が、急に体の具合を悪くしてしまったら……。そんなとき、どこの病院もいっぱいで入院先が見つからない、なんてことになったら、とても不安ですよね。実は今、こうした「入院先が見つからない不安」を解消するために、東京都が新しい仕組みを作ろうとしているんです。

この記事を読めば、将来、認知症の入院が必要になったときに、都がどのように私たちを支えてくれるのか、その具体的な計画がわかります。家族みんなが安心して暮らすためのヒントを、僕と一緒に見ていきましょう!

自宅の近くで入院できる仕組み作り

これまでは、認知症の人が体の病気などで入院が必要になっても、受け入れてくれる病院が遠くにしかない、ということがよくありました。しかし、これからは「生活エリアごとのグループ」の中で、しっかり病床を確保する計画が進んでいます。

このグループは専門用語で「二次保健医療圏域」といいますが、都内には全部で13カ所あります。このエリアごとに受け入れ先を確保することで、わざわざ遠くの病院へ行かなくても、自宅の近くで入院できるようになるんです。

家から近い病院に入院できれば、お見舞いに行く家族の移動時間が短くなりますし、退院した後の生活について地元のケアマネジャーさんや病院の先生と相談しやすくなります。家族の負担がグッと軽くなるのが、この仕組みの大きなメリットなんですよ。

病院にお金を支払って枠をキープする

でも、なぜ今まで認知症の人の入院先を見つけるのが難しかったのでしょうか。それは、認知症の方のケアには専門的な知識や人手がかかるため、病院が受け入れをためらってしまうことがあったからです。また、急な入院のためにベッドを空けておくことは、病院にとって経営上のリスクにもなっていました。

そこで東京都は、新しい建物を作るのではなく、すでにある病院(既存病床)を活用する画期的な解決策を打ち出しました。

認知症の人を受け入れた病院に対して、東京都が一定の金額を支払うことで、地域ごとに安定して入院できるベッド(病床)を確保できるようにする。

つまり、都が財政的なサポートをすることで、近所の病院が「認知症の方のための専用枠」を常に用意しやすくする仕組みです。これなら、いざというときに「ベッドが足りなくて受け入れられない」と断られる心配が減りますね。

センターが司令塔になって連携を強める

この仕組みを支えるのが「認知症疾患医療センター」という場所です。ここがいわゆる「司令塔(ハブ)」の役割を果たします。

センターは、エリア内にある複数の病院の空き状況や、どんな専門スタッフがいるかといった情報を常に把握します。そして、入院が必要な人が出たときに、最適な病院をすぐに見つけて調整してくれるのです。

一つの病院だけで頑張るのではなく、地域全体の病院がチームとなって協力し合う「医療ネットワーク」を作ることで、一箇所の病院に患者さんが集中してパンクするのを防ぎ、都内の限られたベッドを無駄なく賢く使えるようになります(ちゅいヨ!)。

よくある疑問(FAQ)

Q1:いつからこの制度は始まるの? 

A:2026年度から、まずは一部の地域で先行してスタートします。そこで手応えを確かめながら、2027年度以降に東京都内の他の地域にもどんどん広げていく予定です。楽しみにしていてくださいね。

Q2:東京都のどこでもすぐに利用できるの?

A:まずは2026年度に、都内にある13のエリアのうち3つのエリアから始まります。お住まいの地域が最初に入っていなくても、2027年度からは順次拡大していく計画なので、少しずつ安心が広がっていきますよ。

Q3:認知症以外の病気があっても入院できるの? 

A:もちろんです!むしろ、今回の仕組みは「認知症の人が、体の他の病気(身体合併症)にかかってしまったとき」でも、地元の病院で安心して治療を受けられるようにすることを一番の目的にしています。

おわりに:これからの東京の医療に期待すること

今回のニュースは、認知症になっても住み慣れた地域で、自分らしく安心して暮らし続けられる街づくりの大きな一歩です。入院の壁が低くなることは、本人だけでなく、毎日を支える家族にとっても心強いお守りになりますね。

もし大切な家族に介護が必要になったとき、あなたならどんなサポートが一番心強いと感じますか?

専門家の視点から

医療体制の充実は、成年後見制度の利用や将来の相続対策を検討する上で、非常に重要な安心材料となります。入院先が自宅の近くで安定的に確保される見通しが立つことで、療養看護の計画が立てやすくなり、ご家族が経済的・精神的な負担を予測しやすくなるからです。こうした公的な支援制度を正しく把握しておくことは、円満な家族の未来を守るための第一歩といえるでしょう。

「うちの親、認知症かも?」と思ったら。家族が今日からできることまとめ

2026-01-26

結論からお伝えします。
認知症は「特別な人だけの病気」ではなく、誰にでも起こり得る身近な状態です。
早い段階でサインに気づき、生活面と法的な備えをしておけば、
・ご本人の尊厳を守りながら
・お金や手続きのトラブルを減らし
・家族全体の負担も軽くする
ことができます。

「まだ様子見でいいか…」と先送りにせず、
チェックリストで現状を確認しつつ、必要なら医療機関と専門家(司法書士など)に相談する。
その一歩が、ご本人と家族のこれからを大きく変えます。

このコラムで分かること

・自宅でできる「認知症の初期サイン」チェックリスト
・日本で認知症が増えている現状と、なぜ他人事にできないか
・WHO(世界保健機関)が示す、認知症リスクを下げる生活習慣のポイント
・なぜ「社会とのつながり」が予防と生活の両方に大事なのか
・家族が「もしかして?」と思ったときの、具体的な次の一手
・判断能力が落ちたときに役立つ、成年後見制度など法的な備え
・東京都新宿区周辺で司法書士に相談する場合の流れ

1 認知症とは何か?「もの忘れ」との違い

認知症は、脳の神経細胞がダメージを受けることで、
記憶・判断・理解などの力が落ち、日常生活に支障が出ている状態を指します。

・年齢相応の「もの忘れ」
 → 昨日の夕食を思い出すのに時間はかかるが、ヒントがあれば思い出せる

・認知症による「もの忘れ」
 → 食事したこと自体を忘れてしまい、「まだご飯を食べていない」と言う

代表的な原因はアルツハイマー型認知症ですが、
脳血管障害(脳梗塞など)に伴うタイプなど、いくつか種類があります。
いずれにしても、「性格の問題」や「怠け」ではなく、医学的な理由がある状態です。

2 日本における認知症の現状

日本は世界有数の長寿国であり、認知症の人も増え続けています。

・2012年時点の認知症高齢者は約462万人
・2025年には約730万人(65歳以上の約5人に1人)が認知症と推計
・要介護になった主な原因の第1位が認知症

つまり、「自分の親は大丈夫」「うちの家系にはいないから関係ない」とは言い切れません。
いつ、誰の身に起きてもおかしくないからこそ、
・早く気づく
・早く備える
ことが重要になります。

3 「もしかして?」と思ったときのチェックリスト

ご家族が「最近ちょっとおかしいかも」と感じたとき、
感情的にならず、まずは客観的に状況を確認することが大切です。

下の項目を、できれば複数の家族でチェックしてみてください。

〔認知症の初期サインチェックリスト〕

・[ ] 同じことを何度も言ったり、聞いたりする
・[ ] 少し前の出来事(食事、会話など)を思い出せない
・[ ] 大事なもの(財布・通帳・鍵など)をよく失くす
・[ ] 今日の日付や曜日、今いる場所が分からなくなることがある
・[ ] 慣れた道でも迷うことがある
・[ ] 簡単な計算やお金の管理を間違えるようになった
・[ ] 趣味や楽しみにしていたことへの興味が薄れてきた
・[ ] 身だしなみや掃除への気配りが減ってきた
・[ ] 以前より怒りっぽい・疑い深いなど性格が変わったように感じる
・[ ] 家事や車の運転など、これまでできていた作業でミスが増えた

目安として、いくつも当てはまる項目がある場合は、
・早めにかかりつけ医や物忘れ外来を受診
・地域包括支援センターに相談
といった「専門機関への相談」を検討しましょう。

4 日常生活でできる認知症の備え

4-1 WHOが示すリスク低減のポイント

WHO(世界保健機関)は、認知症のリスクを下げるためのガイドラインを出しています。
難しいことは少なく、生活習慣病対策とほぼ共通です。

・バランスの良い食事(野菜・魚・オリーブオイルなどを意識)
・適度な有酸素運動(散歩、体操などを週数回)
・禁煙、節度ある飲酒
・糖尿病・高血圧・脂質異常症の治療・管理
・睡眠リズムを整える

「特別な脳トレ」よりも、
「体と心の健康をトータルで整える」イメージの方が近いです。

4-2 社会とのつながりを切らさない

近年の研究では、社会とのつながりが少ない人ほど、
認知症や要介護になるリスクが高いことも分かってきています。

おすすめの社会参加例

・趣味のサークルやスポーツ教室
・地域のサロン、シニア向けの交流会
・ボランティア活動
・地域包括支援センター主催の介護予防教室

東京都新宿区内でも、区が主催する高齢者向けの交流事業や、
地域包括支援センターを中心とした集まりがあります。
「歩いて行ける範囲で、参加しやすそうな場」を一緒に探してあげることが、
ご家族にできる大きなサポートです。

5 判断能力が落ちたときに困らないための法的な備え

認知症が進行し、判断能力が十分でないと見なされるようになると、
・預貯金の引き出し
・不動産の売却やリフォームの契約
・介護施設への入居契約
などが、ご本人の意思だけでは難しくなります。

そのときに助けになるのが成年後見制度です。

5-1 法定後見

・すでに判断能力が落ちている状態のときに利用
・家庭裁判所が後見人(支援者)を選ぶ
・後見人が、本人の財産管理や契約手続きなどを行う

5-2 任意後見

・まだ自分で判断できるうちに、「将来の自分の後見人」を契約で決めておく方法
・誰に、どこまで任せるかを自分で決められる
・公証役場で「任意後見契約公正証書」を作成しておく必要あり

実務では、
・親御さんの認知症が進行し、銀行窓口での手続きができなくなってから
慌てて法定後見の相談に来られるケースが少なくありません。

できれば、チェックリストの項目が気になり始めた段階で、
・任意後見
・家族信託(信託を使った財産管理の仕組み)
などを含めて、一度専門家に方向性を相談しておくと安心です。

6 よくある質問(FAQ)

Q1 日本には認知症の人がどれくらいいますか?
A1 2012年時点で約462万人、2025年には約730万人(65歳以上の約5人に1人)と推計されています。今後も増加が見込まれています。

Q2 「最近もの忘れが増えた=認知症」ですか?
A2 必ずしもそうではありません。加齢によるもの忘れと認知症では特徴が違います。気になる場合は、本コラムのチェックリストを参考にしつつ、かかりつけ医や物忘れ外来に相談してください。

Q3 認知症は予防できますか?
A3 完全に防ぐ方法はありませんが、生活習慣病の管理、運動、禁煙、社会参加などでリスクを下げられると考えられています。

Q4 親の財布の使い方や通帳管理が心配です。いつ相談すべきですか?
A4 簡単な計算をよく間違えるようになった、支払い忘れや二重払いが増えた、という段階は、まさに相談のタイミングです。医療機関とあわせて、成年後見や任意後見について司法書士にご相談ください。

Q5 成年後見制度を使うと、親のお金が自由に使えなくなりますか?
A5 後見人は家庭裁判所の監督のもとで、ご本人のために財産を管理します。家族であっても、「本人のため」でない支出は難しくなりますが、それはご本人の財産を守る仕組みでもあります。

Q6 東京以外に住んでいても、オンラインで相談できますか?
A6 オンライン面談で状況を整理し、必要に応じてお住まいの地域の専門家との連携を図ることも可能です。

7 不安を感じたら、まずやるべき3つのこと

1 客観的に状況を整理する
 ・このコラムのチェックリストを、1〜2週間ほど意識して付けてみる
 ・家族同士で、気づいた変化を共有する

2 医療・地域の窓口に相談する
 ・かかりつけ医、もの忘れ外来を受診
 ・新宿区などお住まいの自治体の地域包括支援センターに相談

3 法的な備えを専門家に相談する
 ・成年後見、任意後見、家族信託などの選択肢を整理
 ・相続や今後の生活費のことも含めてトータルで検討する

「どこから手をつけていいか分からない」という段階こそ、
専門家に状況整理だけでも手伝ってもらう価値があります。

8 司法書士への相談の流れ

司法書士シエンでは、認知症や判断能力の低下に関するご相談を、
相続・遺言・家族信託まで含めて総合的にお伺いしています。

1 初回ヒアリング(対面またはオンライン)
 ・ご本人の様子(医師の診断の有無、日常生活の変化)
 ・家族構成、財産の大まかな状況
 ・困っていること、将来の不安

2 状況整理とプランのご提案
 ・今すぐ必要な手続き(例えば法定後見申立て)
 ・将来に備えて今から準備できること(任意後見契約、家族信託、遺言など)
 ・それぞれのメリット・デメリット

3 必要書類と費用のご案内
 ・家庭裁判所に提出する書類一式の説明
 ・戸籍や診断書など、医療・行政とのやりとりの流れ
 ・おおよその費用と、進め方のスケジュール感

ご家族だけで悩みを抱え込まず、
「少し気になる段階」で一度ご相談いただくことで、
将来のトラブルを大きく減らすことができます。

執筆者情報

司法書士シエン
東京都新宿区北新宿1丁目8番22号斎藤ビル102
坂大一雄(ばんだい かずお)

・司法書士
・1級ファイナンシャルプランナー
・上級相続診断士
・民事信託士

相続・遺言・家族信託を中心に、「法」と「お金」の両面から、
ご家族が円満に次の世代へバトンを渡せるようお手伝いしています。

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