
物価高とスマホでの借りやすさが重なり、カードローンを複数持つ多重債務者が急増中。 今後は金利が上がり返済しても元本が減らないリスクがあるため、安易な借金は禁物ですよ。
こんにちは!相続専門の文鳥、ぶん吉です(ちゅいヨ!)。
普段は皆さんの大切な資産を引き継ぐお手伝いをしているボクですが、最近は物価が上がって生活が苦しくなり、借金に悩む方の声が届くことも増えていて、とっても心配なんです。実は今、生活費を補うために複数の場所からお金を借りてしまう人が、ものすごい勢いで増えているんですよ。
今回は、なぜ借金のわなにはまってしまう人が増えているのか、その背景と未来のリスクについて、わかりやすくお話ししていきますね。

久しぶりに増加した多重債務の実態
今の日本で、借金を抱える人の状況が深刻なものになっています。日本信用情報機構(JICC)の最新データによると、2026年1月末の時点で、貸金業者から無担保・無保証で3件以上の借り入れがある「多重債務者」は151万人に達しました。これは実に長期間にわたって減少していた傾向が、再び増え始めてしまったことを示しています。
かつて日本では、消費者金融による過剰な貸し付けが原因で、多くの方が自己破産に追い込まれる悲しい社会問題が起きました。その反省から、年収の3分の1を超える借り入れを制限する「総量規制」というブレーキが導入され、借金をする人は減っていたんです。でも、そのブレーキをすり抜けるように、再び危機が忍び寄っています。かつての苦い経験を繰り返さないよう、今、改めて強い警戒が必要な時期に来ているのです。
生活費を補うためのカードローン
借金が増えている最大の理由は、止まらない物価の高騰です。家計が圧迫され、どうしても足りなくなった日々の食費や光熱費を穴埋めするために、カードローンに頼る人が増えています。
クレジットカード大手のクレディセゾンのデータを見ると、1人あたりの借入額は2023年度の約63万円から、2025年4〜9月期には約74万円へと、2割近くも増加しました。新しく借りる人だけではなく、すでに借りている人がさらに追加で借りざるを得ないほど、生活が苦しくなっている現状が見えてきます。
東京情報大学の堂下浩教授は、今の状況をこのように指摘しています。
「今までは3社からの借り入れでよかったところを5社に増やすなど、自転車操業で資金を借り入れて耐え忍ぼうとする人が増えている」
「自転車操業」とは、倒れないように必死でペダルを漕ぎ続けているけれど、実際には目的地である「借金ゼロ」には一歩も近づいていない状態のこと。まさに、借金を返すために別の場所から借りるという、綱渡りのような毎日を送る人が増えているのです。
スマホで短時間で借りられる手軽さの影
もう一つの原因は、お金を借りることへの心理的なハードルが極端に低くなったことです。以前は店舗の窓口へ行く必要がありましたが、今はスマホ一つで完結します。
例えば「メルペイ」のようなスマホ決済サービスの融資残高は、2025年12月時点で前年より41%も増えています。また「プロミス」のように、ネット経由なら最短でカップラーメンができるくらいの短時間でお金が手に入るサービスもあります。
この利便性が、かつては「借金は怖い」とためらっていた層まで動かしてしまいました。アコムの社長が「お金を借りることに消極的だった人の蓋が開いた」と話すように、特に女性や若年層が手軽さに惹かれて利用し始めているのです。でも、その手軽さこそが、多重債務という深い沼への入り口になっています。
これからの金利上昇という大きな壁
そして今、最も恐ろしい変化が起きています。それは「金利の上昇」です。
日銀がマイナス金利を解除した影響で、借金の利息負担は確実に増えています。消費者金融による無担保貸し付けの平均金利は、2025年12月末時点で「15.45%」となっています。これは、2024年4月末からわずか一年足らずで0.18ポイントも上昇しているんです。
もしここからさらに金利が上がれば、毎月一生懸命にお金を返しても、そのほとんどが利息の支払いに消えてしまい、いつまで経っても「元本(借りた大元のお金)」が減らないという悪夢のような状態になりかねません。返済が終わらないから、また生活費のために追加で借りてしまう……。そんな終わりのない悪循環(ちゅいヨ!)に陥るリスクが、今まで以上に高まっているのです。
よくある疑問
質問:なぜ最近、急に多重債務者が増えているのですか?
回答:止まらない物価高で生活費が足りなくなっていることと、スマホを使って誰でも数分で簡単にお金が借りられるようになったことが、主な原因と考えられます。
質問:金利が上がると、具体的にどう困るのですか?
回答:毎月の返済額のうち、利息として引かれる分が多くなります。そのため、いくら支払っても元の借金が減りにくくなり、完済までの期間がどんどん長くなってしまうのが大きな問題です。
まとめ:未来に向けたぶん吉のメッセージ
借金は、目の前のピンチを救ってくれる魔法の杖のように見えるかもしれません。でも、安易に手を出すと、将来の自分から自由を奪い、長く苦しめる結果になってしまいます。
スマホでいつでもどこでも借りられる今の時代だからこそ、指先一つでボタンを押す前に、もう一度だけ立ち止まって考えてみてください。「今、本当にその借り入れが必要ですか?」「他に生活を立て直す方法はありませんか?」
あなたの将来を守れるのは、今のあなたの冷静な判断だけなんです。
専門家としての助言
多重債務の問題は、借入先が複数に増えてしまうと、利息の負担が雪だるま式に膨らみ、自力での解決が非常に困難になります。もし返済のために別の業者から借りようと考えているのであれば、それはすでに危険信号です。手遅れになる前に、司法書士などの専門家や消費生活センターへ相談することをお勧めします。早い段階で家計管理を見直し、適切な法的整理やアドバイスを受けることが、生活を根本から立て直すための最善策です。一人で悩まず、まずは一歩踏み出してください。

坂を負う人にまず寄り添い、大切な想いを明日の形へつなぐ司法書士(文鳥をこよなく愛しています)。
東京都新宿区・中野区を中心に、司法書士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/民事信託士/上級相続診断士の4つの視点を持つ専門家として活動しています。
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