不動産投資の常識が変わる?専門家が明かす、2026年以降の意外な「狙い目」トップ3

1. 導入:なぜ今、不動産投資の「常識」をアップデートすべきなのか

「デフレ脱却」への期待が高まり、金利の先行きが注目される中、資産形成の手段として不動産投資への関心が再び高まっています。多くの人が「インフレになるなら、都心のオフィスビルやマンションの家賃が上がるはずだ」といったシナリオを思い描いているかもしれません。

しかし、世界の不動産市場を知り尽くした専門家は、少し違う視点を持っています。米不動産投資顧問ラサール・インベストメント・マネージメントでグローバル投資戦略を率いるブライアン・クリンジック氏は、私たちがまだ知らない「意外な投資のチャンス」が生まれていると指摘します。

この記事では、同氏が語る「これからの不動産投資」のトップ3のポイントを、分かりやすく解説します。あなたの「常識」をアップデートする、新たな視点が見つかるはずです。

ポイント1:日本市場の本当の魅力は「企業統治改革」にあり

海外の投資家が日本市場に興味を持ち始めたのは、単に「インフレ転換で賃料が上がる」と期待しているからだけではありません。より本質的な理由として、**「コーポレートガバナンス(企業統治)改革」**が挙げられます。

これまで日本の大企業は、優良な不動産を資産として長く保有し、なかなか売却しないため、海外投資家にとっては取得が難しい市場でした。しかし、近年の改革の流れを受け、企業が事業と関連の薄い不動産を売却する動きが活発化しています。これは、これまで市場に出てこなかった質の高い物件が手に入る絶好の機会が生まれていることを意味します。

専門家は、この変化を次のように見ています。

「最近はコーポレートガバナンス(企業統治)改革などに伴い不動産が手放されるようになり、日本で投資機会が生まれているという共通認識が広がってきている」

これに加え、日本の不動産市場は収益性不動産において世界で3番目に大きく流動性が高いこと、そして法制度などが整っており、透明性がアジアで最も高いことも、海外から投資資金を引き寄せる大きな魅力となっています。

ポイント2:日本の狙い目はオフィスビルではない? 「ホテル・賃貸住宅」が有望な理由

不動産投資と聞くと、多くの人が都心のきらびやかなオフィスビルを想像するかもしれません。しかし専門家は、2026年以降の日本市場で特に有望なアセットとして**「ホテル」「賃貸住宅」**を挙げています。

その最大の理由は、この2つのアセットが**「短い期間で賃料を改定できる」**点にあります。物価が上昇していくインフレ環境下では、賃料を柔軟に見直せる物件の方が収益を上げやすいため、投資妙味があるのです。特にホテルは、インバウンド(訪日外国人)需要の増加という強力な追い風も吹いています。

一方で、これまで王道とされてきた「オフィス」については、注意が必要だと指摘されています。需要自体は旺盛ですが、賃料を上げられる物件とそうでない物件の二極化が始まっています。また、オフィスは設備の管理・運営にかかる費用が大きく、立地や建物のグレードによっては利益を出すのが難しくなっているのが実情です。

「都心のオフィスビルなら安泰」という単純な考え方では通用しなくなってきているのかもしれません。

ポイント3:海外の意外な投資先 ― 米国の「ただの更地」と欧州の「アウトレット」

視点を海外に移すと、さらに意外な投資機会が見えてきます。

まず米国で注目されているのが**「IOS(インダストリアル・アウトドア・ストレージ)」**です。これは、コンテナの積み替えや電気自動車(EV)の充電ステーションなどに使われる、建物がほとんどない産業用の物流拠点、つまり「広い更地」のことです。

なぜこれが「狙い目」なのでしょうか。その理由は、土地オーナーの心理にあります。

「土地オーナーはせっかく何かを建てるのであれば、象徴的な建物を建てて雇用などを生み出したいと考えるため、IOSの供給は少なく狙い目だ」

つまり、誰もが積極的にやりたがらないからこそ供給が限られ、希少価値が生まれているのです。

一方、欧州では**「アウトレット」**が有望視されています。インフレによって家計が圧迫される中で、割引価格で買い物ができるアウトレットの需要が高まっているのが背景です。スーパーなどと比べて初期の投資負担を抑えやすく、高い利回りが期待できる点も魅力とされています。

5. 結論:常識を疑う視点が、次のチャンスを生む

この記事で紹介した3つのポイントを振り返ってみましょう。

  1. 日本の本当の魅力は、インフレ期待だけでなく「企業統治改革」にある。
  2. 国内の狙い目はオフィスビル一辺倒ではなく、「ホテル・賃貸住宅」にシフトしている。
  3. 海外では、米国の「更地」や欧州の「アウトレット」といったニッチ市場にチャンスがある。

これらはすべて、一般的なイメージとは少し異なる「専門家の視点」です。多くの人が見ている方向とは違う場所に、次の大きなチャンスは眠っているのかもしれません。

私たちの身の回りにも、常識というフィルターを外して見つめ直せば、まだ見ぬ投資のチャンスが眠っているのではないでしょうか?

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